■腸内細菌叢は食事により1日で変化
2013-12-27


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     健康美容EXPO > 健康美容EXPOニュース > 海外ニュース > 研究報告  2013/12/24
 米デューク大学ゲノム科学・政策研究所助教授のLawrence David氏らが、「Nature」オンライン版に12月11日版に発表したところに依れば、ベジタリアンから肉食へ、あるいはその逆へ切り替えるような食事の変更から1日以内に、腸内細菌の数や種類だけでなく、腸内細菌が発現する遺伝子の種類やその活動にも変化がみられるという。

 ヒトの腸には何兆もの細菌が棲息しており、消化、免疫のほか、体重にも関与していると考えられている。

 今回の研究は、この腸内細菌群とその遺伝子(微生物群ゲノムと呼ばれる)が非常に高い順応性を持ち、やって来るものに対して素早く反応できることを示したが、ヒトの健康にどのような意味をもつのかを正確に知ることは難しいという。

 今回の研究では、男性6人、女性4人(年齢は21〜33歳)を対象とした。被験者は最初の数日間は通常の食事をし、その後5日間は、植物性食品または動物性食品のいずれかのみの食事に切り替え、その後は元の食事に戻った。動物性の食事では腸内細菌に最も大きな変化がみられ、22種の腸内細菌の増殖が促進されたのに対し、植物性の食事では3種の腸内細菌が増加するにとどまった。この変化が何を意味するのかは完全には判っていないが、動物性食品によって増殖したいくつかの腸内細菌は脂肪の分解を助ける胆汁酸への耐性に優れたものだった。また、植物性食品により増加がみられたある種の腸内細菌は、食物繊維の取り込みに敏感であると考えられている。被験者が実験食の摂取を中止した後、約1日で腸内細菌が元に戻ることも判明した。

 このような細菌の変化から、脂肪性の食事とクローン病や潰瘍性大腸炎に関連がみられる理由を説明できる可能性があるという考えを示しているが、確かな知見を得るにはさらに研究を重ねる必要がある。

■(HealthDay News 12月11日)
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