■腸の冷えは万病の元? 腸内環境を整えるには
2013-09-14


禺画像]腸の冷えは万病の元? 腸内環境を整えるには
  http://www.j-cast.com/mono/bookwatch/2013/07/31180527.html
     J-CASTモノウォッチ > BOOKウォッチ > 2013/07/31
禺画像]  “第二の脳”といわれる「腸」、神経伝達物質であるセロトニンの大半は腸の中にいる腸内細菌が作っていることが分かってきた。腸内環境の良し悪しは、美容や健康にも大きな影響を及ぼすとか。

 「長寿の人はみんな腸が元気。逆に腸に不調をきたす人は長生きできません」と云うのは、医学博士の松生恒夫さん。松生さんに依れば、人間の免疫システムの約60%は腸に集まっていて、腸が健康でないと、病気になり易くなったり、老化が進み易くなったりするという。では、どうすれば腸を健康に保つことができるのかは、松生さんの新刊『長生きしたけりゃ、腸は冷やすな』(主婦の友社/刊)から、腸内環境を整えるのに効果的な食事や生活習慣についての紹介記事です。

■“腸の冷え”にはカレーが有効
 「お腹が冷えた」と感じる、この“冷え”は東洋医学での概念で、西洋医学では「循環不良」「代謝の低下で起こる血行不良」。便秘や下痢などの身体の不調を招くだけでなく、腸の免疫力を弱らせるなど、まさに万病の元ともいえるものだ。
 この“冷え”は食事によって体を温めるという方法で対策が可能。腸を温めて働きを活性化させる代表メニューが「カレー」。例えば、スパイスの一つであるターメリックは、日本では「ウコン」として親しまれており、生活習慣病の改善に効果があり、他にもシナモンやジンジャー、クミンなど、様々なスパイスが豊富に使われているカレーは、体の保温力に優れているが、市販のカレールーはスパイスの量が少なく、調味によってカレーの味に仕上げられているので、健康を考える場合はスパイスから手作りしたほうが良い。
■健康効果に優れた油、エキストラ・バージン・オリーブオイル
 日本は世界に誇る長寿国だが、他に長寿の人が多いのが、サンマリノや地中海沿岸の国々。この地域では、がんによる死亡者が少ないことで知られている。
 その長寿の秘密は、オレイン酸の宝庫であるエキストラ・バージン・オリーブオイルにあると松生さんは云う。オリーブオイルには、高脂血症の改善やアンチエイジングに欠かせない抗酸化成分が4つ(ポリフェノール・ビタミンE・葉緑素・オレイン酸)が含まれているほか、カルシウムの吸収を助けたり、ピロリ菌を抑制するなど、その働きは枚挙にいとまがなく、更に、オリーブオイルを一時的に多量摂取した場合、短時間では小腸で吸収され難いので、この「吸収され難さ」が腸内のすべりをよくし、便秘解消に良い効果を与える。
■寝る直前の食事は厳禁
 夜型の生活を送ると、夕食の時間も遅くなり、食べてすぐに寝るという生活習慣となるが、その生活習慣は、十二指腸から「モチリン」というホルモンを十分に分泌させなくなり、冷えや肥満、腹部膨張感や便秘の元になる。
 この「モチリン」というホルモンは、寝ている間に消化管の内部をきれいに掃除し、朝の食事や排便に備えてくれるが、空腹でなければ十分に分泌されないという特性を持っている。
 そして、掃除が不十分だと、腸内の便や老廃物が完全に排泄されず残ってしまい、老廃物が腸内で腐敗し、腸の環境が悪化してしまうという悪循環に陥る。それを防ぐためにも、就寝1〜2時間前にはリラックスし、深く睡眠できる環境を整えよう。
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