■花王、コーヒーポリフェノールに体脂肪低減作用があることをヒトで実証
2013-01-01


禺画像]花王、コーヒーポリフェノールに体脂肪低減作用があることをヒトで実証
  http://news.mynavi.jp/news/2012/12/07/032/index.html
     マイナビニュース > 開発・SE > サイエンス 2012/12/07 
 花王が12月6日に発表したところによれば、コーヒー豆に含まれるポリフェノール「クロロゲン酸類」に、血管壁の収縮・弛緩を調節して血圧を正常に保つなどの「血管内皮機能」を改善する作用があることを見出したという。この成果は、同社ヒューマンヘルスケア研究センター・ヘルスケア食品研究所と生物科学研究所によるもので、世界のコーヒー関連研究者が集う「第24回 国際コーヒー科学会議(ASIC)」にて発表した。

1.「クロロゲン酸類による血管内皮機能改善」について
 成人男性20名を対象に、クロロゲン酸類を140mg/日 摂取できる試験飲料とクロロゲン酸類を含まない飲料を継続摂取した際の、血管拡張反応を指標とした血管内皮機能を、1カ月毎に4カ月間にわたり測定を行った結果、試験飲料を摂取した群で血管内皮機能の改善が認められた。
2.「クロロゲン酸類による血圧改善と酸化成分の影響」について
 血圧が正常高値及びI度高血圧者(収縮期血圧が140-159mmHgまたは拡張期血圧が90-99mmHgの範囲)の成人男女(100名)を対象に、クロロゲン酸類を300mg/日 摂取できる試験飲料(クロロゲン酸類を含み、酸化成分(ヒドロキシヒドロキノン)を低減した焙煎コーヒー)と、クロロゲン酸類を含まず酸化成分を低減した焙煎コーヒー(対照飲料I)を12週間継続摂取した際の収縮期血圧の測定を行った結果、クロロゲン酸類を摂取することで血圧の改善が認められたという。
 また、クロロゲン酸類を含み酸化成分を低減していない焙煎コーヒー(対照飲料II)を摂取した群(47名)においては、血圧の改善は認められず、酸化成分の影響が確認されたとことにより、血圧改善作用を十分に発現させるには、クロロゲン酸類を豊富にすると共に焙煎工程で生じる酸化成分を低減させたコーヒーが有効であることが示された。
3.「クロロゲン酸類による体脂肪低減」について
平均BMI 27.7の成人男女(109名)を対象に、クロロゲン酸類を300mg/日 摂取できる試験飲料(クロロゲン酸類を含み、酸化成分を低減した焙煎コーヒー)と、クロロゲン酸類を含まず酸化成分を低減した焙煎コーヒー(対照飲料I)を12週間継続摂取した際の身体指標の測定を実施した結果、試験飲料群に体重・体脂肪(腹部脂肪)の低減が認められたとのことで、クロロゲン酸類の継続摂取によりエネルギー消費、特に脂質燃焼量が有意に増加することが確認されていることから、体脂肪の低減は体内での脂肪消費を高める作用によるものと考えられる。
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