癌生存者にとっては、標準体重を維持し、定期的に運動をする健康的な生活習慣が一般の人以上に重要であるとされ、いくつかの研究でも、運動と減量が癌の再発予防および生存率の向上に有効と示されているほか、運動が疲労感の軽減、身体機能の改善および生活の質(QOL)の向上に有効であることも示されているにも関わらず、癌の診断や治療は、行動を改めるきっかけとはならないようだ。 カナダの一般集団の統計では、37%が過体重(overweight)、22%が肥満(obese)であるとされている。
今回の研究では、11万4,000人強のカナダ人を対象として面接により情報を集めた「カナダ地域健康調査(Canadian Community Health Survey)」のデータを活用した。癌生存者では、運動をしていると回答したのは22%未満で、大腸癌(直腸結腸癌)、乳癌の生存者およびメラノーマ(黒色腫)の女性生存者は特に運動する人の比率が低かった。
癌生存者の34%が過体重であり、約1/5が肥満であった。肥満の乳癌生存者で運動をする人は、癌の経験のない肥満女性の1/2であった。乳癌の予後の悪さは、肥満および座りがちな(sedentary)生活習慣に関連しており、この知見は非常に懸念すべき問題であり、癌生存者にとっては特に重要である。
▼原文: Many Cancer Survivors Are Overweight and Sedentary: Study
This, despite research that says proper diet and exercise can keep disease from recurring
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